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AutoMemo はブロガー必須のツールか!

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ソースネクストが販売する「AutoMemo(オートメモ)AutoMemo(オートメモ)」がとても気になっていて、独自に情報を集めてみました。

新型のボイスレコーダーと考えていいのですが、その性質上、大幅割引は期待できません(理由は下の項目で)。
販売価格は18,000円(税別)、ただしポイント1,980 pt(10%還元)がつきます。

AutoMemo(オートメモ)って何なの?

AutoMemo(オートメモ)

いわゆるICボイスレコーダーと、クラウドを組み合わせた文字起こしツールです。

会議や会話の声を録音して、それをテキスト化(文字に変換する)してくれるクラウド型のハードウェアソフトです。

ということは、クラウドにつなげてナンボのツールですので、ネット接続なしで本ツールを使っても、ただの数百円のボイスレコーダと張り合うだけになります。

つまり、本製品の価格はクラウド利用料込の価格ですので、クラウド運営料金を考慮すると、割引があまり期待できないといえます。

一方で、クラウドの方で勝手に音声認識の精度などがアップデートされますので、ユーザーとしては使い勝手は抜群によいのも特徴です。

AutoMemo(オートメモ)はどういう使い方をするものか?

まず、「音声をきれいに録音する」「川のせせらぎを記録する」などの目的には向きません。

有益な録音対象は「人間の声」です。一人語りや会議録音、テキスト化する価値があるものに対しての利用です。音楽等は単にクラウドをストレージとして使うだけで、しかも音源は(人の声に最適化して)圧縮されるので、あまりいい感じではありません。

AutoMemo(オートメモ)

「人間の声」を録音する、それをWi-Fi経由でクラウドにアップロードする(自動でされる)、クラウドに保存されたデータを字幕入り再生するというプロセスです。

名前の通り、「音声メモツール」と理解するのが手っ取り早いです。
文字入力する代わりに、AutoMemo (以下、オートメモ)を相手に話してそれをテキスト化してもらうわけです。

ブロガーの方は、インタビューなどをオートメモで録音して、クラウドでテキスト変換して、「ブログに貼り付け」なんてことができてしまいます。

まさかとは思いますが、クラシック音楽を録音するような使い方は、本製品にはそもそも不向きです。
自慢のテキスト認識機能は72言語に対応していますが、第九のファンファーレをしっかりテキストで取り込めるかといえば、無謀だと思います(試していません、そんなことできてたまるかと思います)。

第一印象をまず比較

頭の中では「ボイスレコーダー」だという理解だったので、少し大きいなと感じました。
しかし、それは印象だけのことで、実物はそんなに大きくありません。

オリンパスのV-873と比較してみます。V-873は純粋なボイスレコーダーです。

V-873 AutoMemo
本体サイズ 約111.5×39×18mm 約130×41×12mm
バッテリー 単4形アルカリ乾電池2本 リチウムイオン電池
電池容量 850-1,300mAh 1400mAh
電池持続時間 約70時間 約6.5時間(待機できる時間)
質量 約77g(電池含む) 約86g
メモリ 8GB 8GB
Wi-Fi なし IEEE802.11b/g/n
Bluetooth なし 4.2
スピーカー あり なし
最長録音時間 約74時間30分 約5.5時間

電池持続時間はV-873については、イヤホン再生かつアルカリ乾電池使用、ビットレートは128 kbpsでの値です。最長録音時間のビットレートも同様です。

オートメモはただのメモリ付き録音マイクみたいなものですので、スピーカーなどはありません。録音した音声の再生はオートメモ単体ではできません。音声を再生するには、Wi-Fiとスマホが必要です。

コンセプトが違うもの同士の比較ですので、本体サイズ重さの比較以外はあまり意味はありません。長さは AutoMemo が1センチ以上も大きいのですが、厚みが6ミリも小さいのがポイントです。

Wi-Fiなどを利用するので、AutoMemo の方が圧倒的に電力を消費します。そのため、電池持続時間などは参考です。

文字起こし、テキスト化は現実的か?

10年前なら、この手の機能は使い物にならない印象がありましたが、現在では十分実用的です。

AutoMemo

リンク先に公式のサンプル音声があるのでチェックしてみてください。特に訓練を受けたアナウンサーの声でもないのに、しっかり文字起こし出来ているところを見ると利用レベルは高いと思います。

クラウドサービスはスマホで使えるか?

オートメモを使いこなすには、スマホとの連携が必須です。スマホがないと、オートメモそのものがまともに使えません。

ぶっちゃけの話、iPod に似せたオートメモそのものは飾りみたいで、中身はクラウドサービスですので、手持ちのスマホにこのサービスを取り込めないかと、考えたくなります。

今のところそのサービスはないようで、やるつもりもないそうです。
というのも、録音中にスマホに電話がかかってきたらどう処理するかなどのプログラミング的なところが面倒、動作保証できないというような点がネックになっているのかと思います。

オートメモのハードウェアそのものは、おそらく大したものではないと思うのですが、あくまでボタンを押して録音するだけの機能に特化した点は、思い切りが良く、むしろ使い勝手は抜群という感じですね。

サービス料金の中身をチェック

はじめてサービスの中身を見たとき、「無料で毎月1時間までの録音データをテキスト化」とあったので、ナメてんのかと思いました。

こんなツールを買う人が月1時間程度の利用しかしないわけがないだろと、極めて常識的に思います。10時間でも少なすぎと思いますが、現在「無料で毎月30時間までの録音データをテキスト化」が6か月間ついてくるようです。

つまり、18,000円の価格には、毎月30時間までのテキスト化が無料でできる権利が6か月分ついてくるということになります。

ちなみに、テキスト変換10時間チャージ1回分が980円と高いのか安いのか微妙な値段になってます。
テキスト変換に相当自身があるといえる価格設定ですね。たしかに、30時間の会議を聞き返すなんて、倍速でも15時間、3倍速でも10時間必要です。
テキスト化してくれれば、相当量飛ばし読みできるので、使えこなせばコストパフォーマンスはとても良いとは言えます。

テキスト化せずに、録音した音声だけをクラウド経由で録音・再生する場合は、永遠に無料です(当然ですね)。

テキスト変換してくれると嬉しい点

オートメモそのものは、録音したデータをクラウドに保存するだけのツールとサービスですが、これだとスマホ録音したものを DropBox などにアップロードするのと何ら変わりません。

やはりテキスト変換してくれてこそ、本機が活きるのではと思います。

AutoMemo

テキスト変換すると、まず音声データとテキストがシンクロします。長い会議の中身をさっとテキストで読んで、「コイツ、マジでこんなこと言ったの?」とハテナな箇所をタップするだけで録音音声データが再生できます。

この機能はイケてます。ほとんど意味のない会議でも、数分で復習できてしまうというスゴイ活用ができます。能無しの中身のない会議であっても、一通り聞いているかいないかで、商談成否にかかわることが普通にあります。ただ、2時間会議をテキスト化して、意味ある部分は5分もなかったなんてことに何度も出くわすと、むなしくなりますね。知りたくもなかった事実をえぐり出すヒドイツールとも言えます。

なお、論オン中に本体のブックマークボタンを押すことで、オリンパス機で言うインディクスが打てます(ブックマーク)。スマホ側のアプリで、ブックマークの追加や削除は後から簡単にできます。

テキスト化のメリットとして、後からテキストサーチができるのもポイントです。

テキスト化しない場合のメリットとデメリット

先ほども述べたように、テキスト化は無料でできる時間に制限がかけられています。一方で、録音データそのものクラウドに保存することは無料です。もちろん無期限です。

クラウドを音声データ保管庫として使う場合は、無料なので、テキスト化サービスを使わないのなら、悪くはありません。
クラウドへのリンクに権限を与えて、データを共有することも簡単です。
また、近々、OneDrive、Google Drive、DropBoxへの音声データ、テキストデータ転送機能が付加されることが予定されているので、使い勝手の良さは本体保存タイプのボイスレコーダーより上です。

ただし、音楽データのような、音質を求めるような圧縮設定にはなっていないはずなので、品質を求める方には向きません。

なお、本機はWi-Fiでクラウド接続しますので、ポケトークの様な携帯通信網には直接アクセスしない設計です(多分、消費電力と干渉を抑えるため)。

オートメモのまとめ

  • 72言語に対応した、テキスト化クラウドツール
  • データはすべてクラウドに保存
  • 本体は録音機能しか持たないシンプル設計
  • 料金は主にクラウド使用料

今後、この手のサービスは増え続けると思います。
オートメモはシンプルすぎて誰でも使いこなせますが、その機能は普通のボイスレコーダーをしのいでいます。テキスト化(文字起こし)ベースでのボイスレコーダーを探していた方は、要チェックです。

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