ソースネクストにて、「筆王Ver.27」が自動継続版は1,980円で「筆まめVer.33」は2,990円(どちらも税抜き)で販売されています。通常版なら筆王Ver.27は2,480円、筆まめVer.33は4,280円(どちらも税抜き)です。
筆まめVer.33の方がいつも高めの価格設定ですので、筆まめVer.33を購入する場合は、アップグレード・乗換版の3,280円の方がお得です。
ズバリ、ハガキ(年賀状)ソフトを初めて試す人は「筆王Ver.27」から始めるのが価格対性能、つまりコスパからしてオススメです。「筆王Ver.27」をずっと使ってきていて、来年は少しデザインを大幅に変えたい、特に「鳥獣戯画」で攻めたいという方は、筆まめVer.33のアップグレード・乗換版がオススメです。筆まめVer.33の乗り換え版は、体験版を除く多くのソフトが対象になるため、基本アップグレード・乗換版を購入するとなんとかなります。特に、パソコン、雑誌、プリンタに搭載に付属してきたOEM版(体験版ではない)も対象になるため、大方の人は間に合うのではないでしょうか。
雑に、「筆王Ver.27」と「筆まめVer.33」、どのような違いがあるかといえば、搭載されているデザインの調子です。ソフトそのものの使い方は、住所録さえ作成できていれば、大きな差はありません。
無理やり優劣をつけると、ソフトそのものの使いやすさは、筆王Ver.27に軍配が上がり、上品なデザインがデフォルトで搭載されて使えるのが筆まめVer.33という感じです。デザイン収録に尽力している分だけ、筆まめVer.33の方が少し高い価格設定ということですね。
筆王Ver.27 | 筆まめVer.33 | 宛名職人Ver.29 | |
対応OS | Windows | Windows | MacOS |
素材数 | 30万点以上 | 45万点 | 15万点 |
文例数 | 1,561 | 2,885 | 356 |
コンビニプリント | ◎ | ◎ | ◎ |
ネットプリント | 筆王 | 筆まめ | 宛名職人 |
クラウド連携 | 筆王クラウド | 筆まめクラウド | iCloud |
搭載フォント数 | 134書体 | 136書体 | 138書体 |
日本語フォント数 | 34書体 | 35書体 | 19書体 |
欧文フォント数 | 60書体 | 60書体 | 79書体 |
数字フォント数 | 41書体 | 40書体 | 40書体 |
新着デザイン | 1000点 | 1000点 | 1000点 |
何台にインストできる | 5台 | 5台 | 5台 |
基本デザイン | 高齢者までターゲット | 高齢者層にウケる | 高齢者までターゲット |
Mac用の宛名職人Ver.29も参考のために表に入れています。Macユーザーは宛名職人Ver.29以外にあまり選択の余地がないのですが、全体として素材のデザインの趣味はいいように感じます。
一つライセンスを手に入れれば、5台までのインストールができるので、デスクトップとラップトップ、あと家族用のPCにもインストールできますので、コスパそのものは高いです。特に筆王は、家族で人使えば十分すぎるほどお釣りがきますね。郵便番号や追加素材などのアップデートも自動でできます。
素材数に関しては、数え方の問題もありますので、実際には、どちらのソフトも数万点ぐらいの感覚です。
個人的に注目するのは、搭載日本語フォントです。134~136書体もフォントが付属してくるとありますが、その大半が欧文フォントと、数字フォントですので、そもそもそれほど高額なフォントではありません。また、タイトル文字に目立つように使う程度、年賀状なら「2023年」みたいなところに使うことになりますが、日本語フォントの数字の方が、全体のまとまりが良いことも多いです(日本語の年賀状であることが前提です)。
両者には、少々搭載フォントがかぶるのですが、続け文字のAR行楷連綿体などが付属する筆まめVer.33の方が、和文はがきを作成する分には有利だと思います。
住所録に関しては、宛先や名前の部分はほぼ完璧に上のソフト間でコンバートできます。しかし、備考欄(その他の欄)など細かい部分に、コンバートされない欄が出てくることがあります。筆まめVer.33おつきあいの管理機能の「コンタクト履歴」などをフル活用している方は、乗り換える・乗り換えないにかかわらず、そのまま宛名面は利用しつづけて、デザイン面だけを乗り換えソフトで対応することもできます。
年賀はがきを出す相手が、基本高齢層なら筆まめVer.33が助かる
ここで言う高齢層というのは、おじいちゃん・おばあちゃんという意味ではなく、定年間近の人、先輩後輩の礼儀に厳しい人というような意味です。この手の人々は、和風デザインかせウケる傾向にあるので、筆まめVer.33の「鳥獣戯画」が使えるのと、使えないのでは対応幅に差がつくと思います。
さらに、年配の人生経験豊富な人にこそ使うと効果的な文例とフォントが搭載されていますので、若者から年配者に宛てるには、作成作業が相当助かるのではと思います。かといって、そのまま文例一発で出してしまうと、気持ちも何も伝わらず、ただのゴマすりと思われるかもしれないので、直接自分ではがきに打ち出す場合は、手書きの一言は添えておきましょう。
迷えば筆王Ver.27
筆王Ver.27が一番安く、そのくせ素材もまともなものが付属しているので、何を買っていいかわからないなら筆王Ver.27がオススメです。自分が使わなくても、家族や兄弟、配偶者、おじいちゃん、おばあちゃんの誰かが活用してくれる可能性も高いです。
2000年代初期の筆王をご存じの方は、なにか安物感漂うテキトーなソフトとという印象があるかもしれませんが、現バージョンは良くもここまで高めたなという出来栄えになっていますので、興味のある方は試してみてください。ちょっとだけイラストを追加したり、写真を編集したりすることが、筆王だけで賄えますので、他の画像編集ソフトなどをインストールしたりする必要がありません(特にサブマシンにインストールすときは助かります)。
(オマケ)注意
筆まめVer.33の乗り換え対象製品は下記の製品すべてのバージョンが対象です。
【筆まめシリーズ】
筆まめ~Ver.32/筆まめSelect2007~2022/筆まめおつきあい帳~3/筆まめBridal~8
筆まめPOP&DM/筆まめベーシック/筆まめパソコン生活応援パック/筆まめBB
はがきプリント/筆まめキッズ/筆まめSELECTION
【他ソフト】筆王/筆ぐるめ/はがきスタジオ/楽々はがき/宛名職人/筆休め/筆自慢
パソコン、雑誌、プリンタに搭載されていた製品も含みます。
ただし、無料で配布されたりする体験版は対象外で、乗り換えできません。
上に紹介した筆王Ver.27、筆まめVer.33、宛名職人Ver.29ともに5台までPCにインストールできるため、友人同士で購入して共有するような使い方をしたくなるかもしれませんが、原則アウトです。
あくまで、同じ家族内でソフトを共有し会う程度のライセンス分散しかできません。現在具体的には対策がなされていない模様ですが、もし訴えられたりする場合には共有者全員が社会的な危険に出くわしますので、要注意です。価格そのものが良心的ですので、自分でこのクラスの素材を集める手間を思えば、安すぎると考えて良いと思います。家族間ならば特に問題なさそうな感じです。
安く旅すること、デジタルモノを安く手に入れること、そして安くても使いこなすことをモットーにブログを書いています。典型的なデフレ対応型なんだなと自覚しつつ、日夜物欲と対峙し断捨離を心がけるも、うまくいかない毎日であります。