ソースネクストが販売する「AutoMemo(オートメモ)」に、「オートメモ R」という手を出しやすい価格帯の新商品があります。
AutoMemo(オートメモ) はクラウド経由で文字お起こしをするツールです。会議などの文字お起しでは、話者を区別してテキスト化してくれます。
少し前までは、AutoMemo S(オートメモ S)がメインのボイスレコーダーという感じでしたが、オートメモ Rを手に取ってみると、こちらの方が使いやすく感じます。
オートメモ S より価格も安く、内蔵メモリは少ないのですが、当サイトとしては、オートメモ R の方を推します。
「オートメモ R」 限定ですが、11月1日~11月30日まで、クーポンコード:AUTOMEMO_1000 で1,000円オフになります。
クーポンコード : AUTOMEMO_1000
1オートメモ R を前機種より推す理由
私は、オートメモ S と オートメモ R を所有しています。
手に取った感じでは、オートメモ S の方がメタルボディで高級感もあり、所有欲という面では圧倒的に満たされます。
でも、使いやすさに特化して判断すれば、いざというときに素早く使えるのは、オートメモ R です。
オートメモ R はスライドスイッチが秀逸
オートメモ R は録音を始めたいときは、本体の右隣にある、赤いスライドスイッチを動かすだけで、録音が始まります。
この手のスイッチは、Amazon で5,000円程度の中国製品にも搭載されていることがありますが、スライドさせるだけで電源オフでも録音を始めるので、正直、便利です。
オートメモ S はこのスイッチがないので、いざ録音を始める際のひと手間が、比較すればの話ですが、一瞬もたつきます。
オートメモ R の方がバッテリーの持ちはいい
オートメモ S のバッテリーは悪くはないのですが、充電して使わずに一か月ほど放置(待機モード)していたら、いざ使うときに確認したら、バッテリー残量がほぼなくなっているようなことがよくありました。
使う前に充電して使う限り、まったく問題ないのですが、横着してバッテリー残量を確認することを忘れたときは、まずアウトです。
一方で、オートメモ R の場合は、待機モードで一か月以上持ちます。この点だけで、私は オートメモ R を推すと言ってもいいほど、重要ポイントになっています。
2オートメモの現行品比較
オートメモ R | オートメモ S | |
---|---|---|
製品の詳細 | 製品の詳細 | |
オートメモ Rの特長 | オートメモ Sの特長 | |
特長 | ・スイッチ1つで録音開始できるシンプルな操作性 | ・文字起こしの結果まで確認できる |
特長 | ・安⼼の⻑持ちバッテリー | ・上位モデル |
特長 | ・操作⼤型ディスプレイ | ・タッチパネルディスプレイ搭載 |
特長 | ・文字をタップしたところから再生できる | |
内蔵メモリ | 4GB | 16GB |
データ保存 | クラウド無制限 | クラウド無制限 |
録音 | ○ | ○ |
再生(通常/倍速/低速) | ○ | ○ |
オートメモ Homeとの連携 | ○ | ○ |
自動文字起こし | ○ | ○ |
文字起こし結果の確認 | ― | ○ |
その他の機能 | ― | ・キーワード検索 |
その他の機能 | ― | ・タップ再生 |
その他の機能 | ― | ・お気に⼊り登録 |
タッチディスプレイ | なし | あり |
バッテリー持続時間(待機) | ||
バッテリー持続時間(待機) | 1か月以上 | 120時間 |
集音距離 | 5m | |
文字起こしできる言語数 | 72言語 対応言語の⼀覧 | 72言語 |
本体サイズ | 46 x 15 x 104mm | 54 x 12 x 92mm |
本体画面 | 2インチ | 2.83インチ |
本体解像度 | 240×320px | 480×640px |
外部接続 | ||
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11a/b/g/n |
Wi-Fi | 2.4GHz:1〜14ch | 2.4GHz:1〜13ch |
Wi-Fi | 5GHz:5.2GHz、5.3GHz、5.6GHz | |
Bluetooth® | ― | 4.2BLE |
オートメモ S と オートメモ R のハードウェアの違いは表のとおりです。
また、オートメモ S は文字お越しの結果がタッチパネルで確認出来たり、Wi-Fiでは5GHz帯域に対応していたりと、優位な点はいくつかあります。
しかしながら、正直、録音品質の性能などは両社に差はありません。
一応ですが、内蔵メモリの差があるので、クラウドにアップロードせずに数日ぶっ続けで使うようなケースでは、オートメモ S の方が有利です
3オートメモのコアは何か?
オートメモという製品の本質は、録音した音声をクラウド AI でテキスト化して、要は目に見える、読める文字に変換することです。
つまり、本体はさほど重要ではなく、クラウド上の AI の利用権にあります。
開発元の ソースネクスト社 は否定していますが、現実問題、高級スマホのボイスレコーダーの録音再生の性能と、オートメモ本体(ハードウェア)の性能では、私の試した限り iPhone 等の高級スマホに分があります。
一応、ソースネクスト社 の開発担当者のプレゼンを要約しますと「オートメモに搭載されているマイクは、ノイズをキャンセルして、人間の声だけにフォーカスするので、そこらのスマホのボイスレコーダーより、音声は鮮明に記録できます」とのことです。
また、「スマホのボイスレコーダーを使えば、録音中に着信があれば、ボイスレコーダーが停止したり、ノイズを拾ってしまう可能性があります。だから、専用機の方が優秀です」とのことです。
当サイトとしては、この内容をそれほど真面目に受け止めていません。経験からして、現在の中級スマホのボイスレコーダーの機能は、そこらの中級ボイスレコーダーよりもっと優秀です。
そこらの廉価スマホと比べれば、オートメモの方がマイクの性能がいいかもしれませんが、iPhone や Xperia などのブランド品であれば、中堅クラスもモデルでも音質は十分高いです。
そのため、高級スマホ、最新版の iPhone などを利用している方は、ボイレコアプリの「オートメモ App」を利用するのも手で、個人的には、今後はこちらに切り替わっていく予感がしています(なお、ソースネクスト社は否定)。
ということは、ハードウェアは高級・中級スマホを使い、ソフトウェア(クラウド AI)の部分はアプリをインストールして使えば、事実上最強になります(ただ、同時にタッチ操作主体の誤動作等は避けられませんが)。
スマホでボイスレコーディングしているときに、着信があると録音が途切れるなどというケースについては、スマホを「機内モード」にしておけばそんな問題は生じません。
ハードウェアとしてのオートメモとスマホを二台持ちするのと、ボイスレコーダにのみ使用する専用スマホ(SIMを入れないデル)と通信用スマホの二台持ちで行動する場合を比較すれば、そのデメリットの差はあまりないと思います。
たらたら長く書きましたが、当サイトとしては、今後は、オートメモはアプリ主体になり、ハードウェアの方はフェードアウトするのではとみています。
さらに予想すれば、一年ほどすれば、スマホにオートメモのアプリを入れて利用する人が大半になるのではと予想しています。
そのため、ハードウェアとしてのオートメモを選ぶなら、スマホの機能を抜粋した オートメモ S より、スライドスイッチや、クリック感満載のオールドな感覚で使える、というか泥臭い オートメモ R の方が、使い勝手よいというのが、個人としての感想です。
なお、オートメモ S みたいなことがしたくなったら、スマホにオートメモ App や PC にオートメモ ホームをダウンロードすれば、同様のことができます。
補足しますが、ソースネクスト社 によると、スマホにアプリを組み込んでオートメモするユーザーと、ハードウェアを購入するユーザーは競合しないとのことですが、「ホントにそうなの」と半信半疑ではあります。
当サイトでは、現段階ではハードウェア版の方が使い勝手はいいですが、次第「好きなスマホにオートメモアプリをインストール」して使うユーザーが圧倒するのではと思っています。
4オートメモ S から買い替えなくてよい
オートメモ S をすでに持ちの方は、オートメモ R に買い換える必要はなさそうです。
なんだかんだ言いつつ、オートメモ S は オートメモ R の上位機種ですので、オートメモ R ができることは オートメモ S もできます。
もしろ、内臓メモリの多いオートメモ R のが数日ぶっ通しの会議などでは有利です。
泥臭い オートメモ R の方が録音ミスは少ないとしても、買い替えるほどのものではなさそうです。
なお、オートメモの本質はクラウドですから、オートメモ S と オートメモ R の両方を所有した場合でも、アカウントは一つで足ります。
課金もクラウドのアカウント単位で行いますので、ハードウェアを何台持っていても、一つのアカウントで十分です。
安く旅すること、デジタルモノを安く手に入れること、そして安くても使いこなすことをモットーにブログを書いています。典型的なデフレ対応型なんだなと自覚しつつ、日夜物欲と対峙し断捨離を心がけるも、うまくいかない毎日であります。