ソースネクストにて、「いきなりPDF Ver.10」が 3,980円(税込)から販売されています。
標準版「いきなりPDF Ver.10 STANDARD」は文字通り割引率5%の3,980円(税込)、 最上位版「いきなりPDF Ver.10 COMPLETE」は割引率 29%の6,980円で販売されています(2月28日(火)まで)。
標準版と最上位版の今回の実売価格差は3,000円で、中身の違いは PDF ファイルを直接編集できるかどうかという点になります。
Adobe 社の Acrobat Reader を利用したことがある方は、それにPDF作成機能、しおりを含む編集機能、変換機能とテキスト画像抽出機能を付けたものがいきなりPDF Ver.10 STANDARD、さらに直接編集機能をつけたものがいきなりPDF Ver.10 COMPLETEだと認識しておくと、ほぼ正解です。
いきなりPDF Ver.10 COMPLETEはほぼ、Adobe 純正の Acrobat とほぼ同等の機能です。
独断と偏見でオススメするなら、直接編集機能がついたいきなりPDF Ver.10 COMPLETEの方が割引率も高く、実用的です。
純製品より安いだけでなく軽快に動作する
PDF ソフトなら純正の Acrobat がベストかと思う半面、Acrobat の価格と動作の重さが気になっている人も多いのではないでしょうか。私は何かのときのために(純正品でもプリントアウトがズレるケースなどを確認するため)、常に保険的に純正の Adobe Acrobat Pro を所有していますが、実生活、実務ではそれ以外の PDF 作成ソフトを活用することが多いです。
このページでは、Acrobat をわざわざ買いたくはないけれど、PDF 活用に十分な機能があるソフトがほしい人に向けて、おすすめのソフトについて書いています。
純製品のサブスクリプションよりコスパよし
私の場合、InDesign や Illustrator からの出力具合を確認する際、Adobe 純製品を使っていないとその信頼性にケチがつくことがあるので、Acrobat を所有しています。しかし、年間 23,760円(税込) サブスクリプションは安いとは思えないです。
バカ高いのですが、Creative Cloud コンプリートプランにすると
Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、InDesign 等も最新版が使えて、Acrobat Pro も使えますので、少々金銭感覚がマヒします。年間プランで契約したら、年 72,336 円(税込)です。
以上のことをふまえた上で、PDF 作成・編集機能だけ見れば Acrobat Pro と遜色ない「いきなりPDF Ver.10 COMPLETEが定価ベースでも10,890円、割引が入ると約7,000円なので、コスパの良さがわかります。
しかも買い切りですので、使いたくなくなればそのまま破棄すればよく、サブスクリプション更新などを考える必要もありません。
個人的には、この買い切りが使いやすいです。
PDF 直接編集機能が便利(COMPLETEのみ)
上の例は公式サイトから引っ張ってきたものですが、同様のことはよくやります。(「お試し」という文字を「サンプル」という文字に入れ替える例)
純製品でも同じことができます。しかし、純製品の動作は重く遅くなります。おそらくレイアウト保持のために、何か予備的な動作が、純製品ならではの隠し味としてなされるためかと思うのですが、多くのプチ訂正は、文字の入れ替えや画像の消去などですので、本ソフトで十分な場合が多いです。
私が個人的に求める PD 作成・編集機能
- 画像をPDF化
- ページの並べ替えと削除
- PDF からオフィス系のファイルにテキスト変換
- パスワードをかける
- PDF にメモ書き
- タムスタンプ
- 軽快な PDF ビューワー
- テキスト検索
ちなみに、純正 Acrobat は上のすべてのことができます。昔のバージョンから上のようなことが普通にできます。しかし、できることはできるけれど、かなり動作が重たく、ドラッグ・アンド・ドロップのときにソフトの反応が芳しくないことが気になっています。
あと、純正 Adobe はメモリ使用量が大きすぎるのも気になり続けている点です。そのため、単に特定のページを削除するだけなのに Acrobat でわざわざ開くのはストレスです。特に出先のノート PC で、画像や動画を編集しているときに、Acrobat を更に起動するのは動作がもっさりするので避けることが多いです。
画像の PDF 化は本ソフトに限らずどれでもできる
デジカメなどで撮影した jpeg の時刻表や休館情報を PDF するのが、年令を問わずやらされたりすることかと思いますが、この程度のことはどのソフトでもできます。Vector などで検索すれば、フリーソフトが見つかると思います。
ページの並べ替えと削除はソフトで差がつく
上の動画は過去バージョンの「いきなりPDF COMPLETE」です。新しいバージョンの解説ビデオはどうやら作る気はないみたいなのですが、新バージョンはこれに機能をプラスα、改善したものになりますので十分参考になると思います。
PDF でいろいろな文書をくっつけて一冊(一つのファイル)にしたものですが、どうでもいい添付ファイルや、白紙のページ、さらにも自分には不要なページをバサっと削除して、ファイルを軽くしたいことがあります。
その作業は Acrobat でできるのですが、いかんせん動作が重く、高々数ページを系だけて、モサモサの作業をするのはあまり気が進みません。動画編集に十分耐える高性能マシンでもモタつくので、ソフトの性格なんだろうと理解しています。
一方、いきなりPDFシリーズはこの点、軽快に動作します。私がよく使うのは、文書をフルページで PDF 化して、出先で不要ページをザクザク削除するような使い方が多いです。
プレゼンが多い方は、パワポのスライドを PDF 化したけれど、内容にケチがついた部分を素早く削除してクライアントと共有するような使い方が、軽快に行えます。
[オマケ]純正 Adobe Acrobat は必要か?
通常の文書編集・閲覧で PDF を見たり開いたり編集するときは、Acrobat がなくても不便は何も感じません。むしろ、いきなり®PDFの方が軽快に PDF を閲覧できます。
ソフトや機材の PDFマニュアルを読む際は、ほぼ Acrobat 以外の軽快ソフト(いきなりPDFなど)を利用しています。
大半の作業が Acrobat なしでも無事に完了するので、Acrobat Pro はそれでも必要かという疑問が生じます。私も Acrobat 単体で購入することはないと思いますが、Adobe Creative Cloud(Adobe CC)をサブスクする際に、Acrobat をわざわざ省いていないので、所有しているという感じです(コンプリートプラン)。
しかし、Adobe Illustrator や InDesign で出力した PDF を大きく印刷・編集したりするときは、純正 Acrobat を使わないとうまくいかないときが今でもあります。これが、私が保険的に Acrobat を確保している理由です。意図したデザインを実現するために、PDF の構造が複雑になってしまい、レイアウトが崩れてしまったりするケースです。この場合は、Acrobat や Illustrator で応急的にデザインを変えたり、ファイルサイズを縮めたりします。
普通のテキストや文書系の PDF では今まで純正品がないと困ったということは、記憶に無いです。デザインに凝った電子書籍などで、印刷ができる PDF の場合などのように、印刷絡みの場合(特に商用)以外は純正品に拘る人用はないと言えそうです。
いきなりPDFは、私自身も長く使い込んだので、次回以降、セールのたびに、しっかりとしたレビュー込みで紹介していこうと思います。
安く旅すること、デジタルモノを安く手に入れること、そして安くても使いこなすことをモットーにブログを書いています。典型的なデフレ対応型なんだなと自覚しつつ、日夜物欲と対峙し断捨離を心がけるも、うまくいかない毎日であります。