ソースネクストeSHOPにて、TVアニメのクオリティで動画が作成できる「Moho Pro 12」が5/14(月)まで91%オフ(メーカー公式価格は44,398円)の3,900円(税込4,212円)で販売されています。
かつて数万円で販売されていた時代ですら、安くなったなと思ったものですが、一万円もしない価格を見ると衝撃すら感じますね。
このソフトは、当サイトでも何度か紹介していて、同時に私も二年近くも愛用している(もちろん自腹購入)ので、オススメ度は高いです。
以前のバージョンは「アニメスタジオ」という名称でしたが、最新バージョンは元の名前に戻っていますね。「Moho Pro 12」はモーホーと発音しまして、あまりいい響きはしない名前なのですが、このソフトで作り出す簡易メーションのクオリティは絶品です。ソフトは64ビット(32ビットも対応)で動きます。
使い勝手も、かつての難解な専門ソフトと違って、取っつきやすいのもポイントです。簡単に使えるキャラクターや背景のデータが付属していて、それだけでもアニメーションを作り始めることができます。もちろん自分で選んだ静止画をアニメーションにすることもできます。
上の画像は新機能の「Smart Warp」というもので、ビットマップ画像かベクトル画像を用意して、それにメッシュを施し顔の表情を動かすという機能です。このサンプルのように、上手く作り込むのは少し熟練する必要がありますが、通常の白黒アニメ程度なら、インストールしたその日から満足いくものが作ることができます。
作り込むときは、Photoshop等で絵を用意して、本ソフトに読み込ませる、アニメーションさせるという手順を取るわけですが、個人的によく作る説明用のアニメーション程度なら、本ソフトのフリーハンド描画ツールだけで作れてしまいます。デフォルトでも単調な線にはならず(しかもやたらとポイントが増えることもなく)、適当に描いても下手には見えにくい仕上がりになるので、機械や道具の操作マニュアルのようなものでも初心者でも見栄えよく仕上げることができます。
アニメに音声を入れる機能もあって、音声に合わせてアニメの口を動かしたり、Poser の 3D モデルを取り込んでアニメ内部で回転させたりすることもできます。個人的にも、Poser で作成した人体モデルを本ソフトで取込み(リンクさせ)、キャンプの説明動画を作ってはみたのですが、所有するノートPC(i7-5500U)のスペックだとサクサクという感じではないので、試してみたい方はそれなりの高スペックマシンを用意した方がいいと思います(簡単なアニメーションなら、ノートPCでも十分処理できます)。
アニメの出力フォーマットは、SWF、MOV(MacとWindows)、AVI(Windowsのみ)、MP4などの他に、アニメーションGIFにも対応しているので、ちょっとしたウェブサイトの動画アニメを作ることもできます。あと、画像として1フレーム毎JPEGやPNG画像形式で書き出すことももちろん可能です。ただし、個人的に感じるのは、アニメーションGIF出力については色の調整がイマイチですので、可能な限り他の形式で出力する方がオススメです。
上のサンプル動画にある、長編アニメ「The Breadwinner」、「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」はMohoの機能を使って作られたそうです。すべて Moho だけで作ったわけでは無いはずですが、アカデミー賞ノミネート作品レベルまで作り込めるのは少し驚きですね。
サンプル動画を見ても、このソフトでプロレベルのアニメを作成できることがわかりますが、動きをコントロールする「ボーン」の入れ方をマスターするのに、少々時間がかかります。基本機能などは説明されている日本語版のマニュアルが付属してくるのですが、やはり英語版のビデオチュートリアルを参考にしながら、基本作業を覚えるのが手っ取り早いと思います。チュートリアルビデオそのものは充実していて、日本語版がないのは難点ですが、ひたすら英語ナレーションでも、ソフトの性質ゆえナレーションそのものを理解しなくても内容はつかめます。
本ソフトがどれほど使いこなせるかは、もちろん利用者のレベルによるのですが、全くの素人でも人型キャラクターを動かす程度のアニメはすぐにマスターできますので、価格分の値打ちは確実にあります。プロのみならず、アニメ作りを初めて見たい方や、学校や社内でちょっとした説明動画を作るような目的でも、使い方を覚えるのにさほど時間かかからないのでオススメです。
安く旅すること、デジタルモノを安く手に入れること、そして安くても使いこなすことをモットーにブログを書いています。典型的なデフレ対応型なんだなと自覚しつつ、日夜物欲と対峙し断捨離を心がけるも、うまくいかない毎日であります。