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手早くハンコを作成するためのお手頃アプリ比較

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某大臣がハンコ廃止みたいなことを言い出して、ハンコ業界は憂き目を見ているわけですが、それもそのはずです。
今どき、ハンコみたいなものは素人でも簡単にたやすく数分で印影がデザインできてしまいます。

スタンプアプリ比較

ここでは手早く、数分で人前に出せるハンコを作成できるツールを比較してみます。
もちろん、時間をかけてプロらしいデータを作りたいのなら、Adobe Illustrator か 3D CAD でしっかりデザインするというのもありです。
慣れれば Illustrator でも15分と要せずに作成できるものですが、初心者には敷居が高いので、今回はこれまでかつて紹介してきたツールの中から、最もコスパが良いものを探してみます。

どのような印影を求めるか次第ですが、認印程度のものなら上のどのソフトも数秒で完了です。
この中で「おまかせ電子印鑑」だけが、ほぼ単独ソフトとしての流通しているもので、「筆王 はんこツール」も「筆まめ はんこメーカー16」も名前の通り、はがき・年賀状作成ソフトの一部の機能を取り出したツールです。

何も考えずに、ただ単に書類やはがきに押すための印鑑やスタンプを作成したいというのなら、「筆王 はんこツール」と「おまかせ電子印鑑」が優秀です。

どちらもハンコの形(種類)を選び、文字を入力し、フォントとサイズを調整するだけでハンコが出来上がります。

はがきに印影や落款を押したデザインにしたいというのなら、迷わず「筆王 はんこツール」の一択です。面倒な他のソフトを入手するまでもなく、「筆王」さえ持っていれば、そのハンコ作成機能だけ拝借するだけで、イラレだと一時間ほど消費するかも知れないデザインを、一分足らずで作り上げることが可能です。

筆王 はんこツール 筆まめ はんこメーカー16 おまかせ電子印鑑
保存 筆王に送る png 保存可能 png、jpg、emf など可能
フォントの使い分け できない できない できる
手書きサイン 別ソフトにて対応
収録フォント 155書体 155書体 20種
かすれ表現
PDF押印
サイズ指定
会社印
備考 ハンコの種類は豊富 芋版は豊富 イラスト印、スキャナ印対応

「✕」印はできないという意味ではなく、やろうとするとファイルにして保存して、他のソフトで読み込むなどの余計な手間がかかりすぎるという意味。

まず、1~2文字ですむような認印なら、どのソフトも瞬殺で普通に完成できます。
一方で、書類に押すような、法人印といったなある程度の情報を入れざるを得ないものは、「おまかせ電子印鑑」で作成するほうが時間短縮になります。
ちなみに、時間無制限で作成できるなら「筆まめ はんこメーカー16」で作成することも可能です。

具体的に、前回の記事で試しに作成してみた印影を「筆王 はんこツール」と「筆まめ はんこメーカー16」で作成するとどんな感じになるかのテストしてみます。

おまかせ電子印鑑

おまかせ電子印鑑で作成)

この程度のものだと、所用時間はハンコの形を決める、フォントを選ぶ、文字の詰め具合を調整するだけですので、各2分程度しか要しません。多少凝っても、15分もあれば十分です。

筆王ハンコツール

筆王ハンコツールで作成)

筆王 はんこツール」は、使用感は抜群ですが、画像ファイルとして直接データを保存する方法がありません。そのため、冗談で作ってみたハンコが思いの外よくできてしまったとき、それをPDFファイルの押印用として使いたくなったときなどは、処理が面倒です。

例えば、作成画像を選択してWindows標準のペイントにコピー・アンド・ペーストするような手間が必要です。

筆王ハンコツール

ただし、この方法だとベクター形式では取り込めません。ただのビットマップデータになってしまいますが、それでも何もできないということはないので、作ったデータが無駄になるということはありません。スタンプ程度の用途なら、この程度の処理でも実用的です。

筆まめ はんこメーカー16

筆まめ はんこメーカー16で作成)

最後の「筆まめ はんこメーカー16」は少しでも複雑な印鑑を作ろうとするとダメダメです。

文字のサイズなど微調整などは可能ですが、同じ手間と所要時間ならイラレあたりで作成するほうが、ストレスがありません。

とにかく、文字間隔などが調整しづらいのです。ソフトとしては、未完成の領域にあるもので、PCとグラフィック作成に根気が続く人でなければ、使いづらいと思います。情報量を増やしたハンコ作成には、こちらのツールは避けた方が精神的には楽です。

これでも、はがきに認印や、お手軽スタンプを押す程度ならものなら使えないことはありません。一方、ビジネス利用できる印影をデザインできるかといえば、無理やり頑張ればできるという程度で、わざわざ使わなくてもいいという感じですね。
唯一優れている点は、作成した印影を png 形式でストレスなく保存できる点です。

とりあえず、雛形を本ソフトで作成し、png ファイルにしてイラストレーターなどでトレースするという使い方をすることはできます。

今年の年末に「筆まめ」がバージョンアップするはずですので、もう少し微調整が行いやすいツールへと進化してくれることを強く希望します。

最後に、まとめて比較した画像は以下の通り。
スタンプアプリ比較

それぞれ作成するのに要した時間は、数分以内です。フォントと形を決めるのに時間を取られるだけで、作り始めれば直ぐにできる程度です。
この程度のハンコなら、そのまま画像ファイルをハンコ製作店に持ち込んで、ゴム印にしてもらうことも可能です。

お金をかけずに、ハンコをデザインするなら、「筆王」をすでにお持ちの方は、付属の「筆王 はんこツール」を活用しましょう。法人の印鑑や、連番で番号をつけるようなスタンプを作りたい方は、「おまかせ電子印鑑」に手を出してみても面白いですね。

おまかせ電子印鑑」については以下の記事を参照ください。


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