当サイトが一押ししているVEGASの基本操作に関するネタです。
乗り換えユーザー、例えばMacのFinalCut使いが、Windowsマシンを買った時に、VEGASの操作に迷わないための予備知識です。
始めて動画編集ソフトを使う際、初心者は撮って出しの並べかえ+テロップで勝負することも多いかと思うのですが、長めの動画は少し編集してやるほうが、視聴者に優しくなります。
つまり、観客が最後まで見てくれる可能性が高くなります。そのための編集が、ソフトウェアごとに操作感が違うのが困りものですが、VEGASは過去にどのソフトを使っていようと、すぐに馴染めるようなインターフェイスになっています。
11 VEGAS の初期画面を確認
VEGASを起動するとデフォルトでは上のような構成の画面になります。
- 素材を集める
- 素材を並べる
はじめてVEGASを使う人がやるべきことは、上のマル1の「素材」エリアに、今回自分が使いたい素材を集めることです。素材を集めるとは、クラウドなどではなく、ローカルのドライブ(HDDやSSD)に保存しておくことです。
次にマル2の「タイムライン」上に見せたい順番にマル1の素材を並べ替えます。
後は必要なファイル形式に書き出すだけですが、その前にテロップを入れたり、音声を編集したり、さらに切り貼りしたり、エフェクトを使ったりしてもかまいません。
動画を作る作業は、ほんのこれだけです。
22 VEGAS 操作の超基本とは!
- 左右クリック
- 左右ドラッグ
- S キー
だけです。
この動作を、どこで使うかだけを意識すれば、ショートカットを覚える前でも大半の操作が可能です(4K動画の編集程度も可能)。
動画編集のド基礎は、
- 素材を選ぶ
- 素材を切り貼りする
- 並べ替える
この作業だけで全体の8割以上完成です。テロップを入れたり、動画のつなぎ目をスムーズにしたり(トランジションを入れたり)する作業は、じつはそれほど重要な位置を占めません。YouTuberの方は、その作業は外注することも多いはずです。
なお、素材というのは「動画、音声、静止画、文字(テロップ)」のことです。これらを切り貼りして、並べ替えたり、合成したりして作品を作るのが動画編集です
あと、Word や Excel 同様、Ctrl+Sで上書き保存できることは常識にしておきましょう。マシンスペックが良くないと、作業中に固まることがあるので保存グセはつけておきましょう。
今回は上の中でも、最もよく使う「素材を切り貼りする」の基礎をチェックします。この作業をマスターするだけで、VEGASシリーズは普通に使えるようになります。
33 誰でもできる10秒カット
VEGASで特徴的なのは、元の素材をタイムラインにドラッグするだけで、それなりにまとまるという点です。
ドラッグした素材は、もちろん切り貼りします。上の例は真ん中カットの例です。切り抜きたい位置までカーソル移動してMキーを押してマーキングしています。マーキングそのものは、こだわった編集の時に微調整のために便利な機能です。メンドウなSキー押して、いきなりカットしてかまいません。
切り抜きたい終点の位置まで、カーソルを移動してMキーを押してマーキングします。もちろん、メンドウなSキー押して、いきなりカットします。
タイムラインの真ん中をダブルクリック(頭の位置)して、不要部分を選択します。そしてメンドウなDelキーでカットします。
44 素材を切り貼りするのド基礎は何か?
しかし、大半の動画はダラダラ長く回ししただけで、観客にとっては興味をひかないものです。そのため、撮影した動画を圧倒的に短くしてやる必要があります。二時間ほど長回しして撮影した動画も、使う部分は数分程度(一分以内ということも珍しくない)というのが普通です。
- 最初と終わりの部分は、ズバッと切る
- 絵が変化しない(静止画化している)シーンは切る
報道目的(UFOにいきなり直面した場面など)でもない限り、最初の部分は不要です。民生機だとカメラブレや記録が安定していないので、特別な理由がない限り、自分で撮影した素材の出だしは機械的にカットして構いません。
動画の終わりの部分も、同様に不要です。要するに必要な部分は動画素材の真ん中になることが多いわけです。
絵が変化しない部分も、ただの防犯カメラの映像みたいで、観客の注意力を掴めません。だからズバッとカットします。
順番の入れ替えは「右ドラッグ」でできます。わざわざ説明するまでもなく、直感的にできる部分ですね。
イベントグループを無視
Ctrl+Shift+U
少しでもレベルアップすると、確実に使う機能です。「音」と「映像」を別扱いするときに使います。具体的には、動画から「音声」だけを全面消去するとき、映像と音声の音ズレを微調整するときなどに使います。
動画から「音」を抜いて、適当な音楽ファイルをサウンドトラックに置きたい場合になどでも使う機能です。
上達してくると、映像と音声を別録音・録画して、ぴったりシンクロさせるときなどに使います。
自動リップル
Ctrl+L
動画の間をカットしたりした時、カット部分を空白にせず、後ろの動画を移動して間を詰めてくれる機能です。便利なので、わざと間を作りたいような場合以外は、通常オンです。
このアイコンボタンはよく使います。ショートカットを覚えておいてもいいですが、頭が混乱するようだと、アイコンだけ記憶しておきましょう。
おまけ(他のソフトユーザー)
Adobe PremiereやFinalCutユーザーが、初めてVEGASを使うと、その動作の軽快さに驚きますが、この軽快さを利用して、動画エディタとして使う方法もありです。
例えば、さっさとテロップを入れて配布したい。大した編集はしない予定だけど、不要部分をバッサリとカットしたいようなときです。配布後評判が良ければ、ディレクターズカット版として再編集するときは、VEGASで編集を始めておいてよかったことを実感するはずです。
テロップのフォントを変える、トランジションをかける、音声を入れ替える、もしくはノーマライズする(聞こえるようん大きな音にする)などは簡単に軽快にできてしまいます。
適当にまとめて、再度、動画素材として書き出し、使い慣れたPremiereやFinalCutで最終的にまとめるという方法はアリです。VEGASは動作が軽快で、実質的な必要メモリやCPUパワーも、上のに製品に比べて控えめです。だから、動画エディタとして使う方法は現実的です。
ちなみに、私はまずVEGASで編集をはじめて、どうしてもAfterEffectsなどを使いたいときだけ、別ソフトに頼るという感じです。普通のテレワーク程度で見せる動画なら、VEGASで不自由したことありません。
安く旅すること、デジタルモノを安く手に入れること、そして安くても使いこなすことをモットーにブログを書いています。典型的なデフレ対応型なんだなと自覚しつつ、日夜物欲と対峙し断捨離を心がけるも、うまくいかない毎日であります。