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Meeting Owl(ミーティングオウル)活用の盲点(できないこと)

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今年発売された会議室用ウェブカメ「ミーティングオウル」その売れ行きが良いとのことで、早速チェックです。
テレワーク用のツールというならともなく、皆で集まって議論する、会議用のツールなですが、コロナの中でも売れているそうです。

正確には、マイクとスピーカーとカメラを一つにまとめたガジェットが、ミーティングオウルですが、普通のこの手のツールと違うのは、発言者に自動でフォーカスするという機能が標準でついている点です。
カメラは360度のウェブカメラなので、ミーティングオウルを一周する範囲のものを被写体に捉えることが可能です。

Meeting Owl(ミーティングオウル)

かみ砕いて言えば、円卓を囲んだ会議者の誰かが発言すれば、ミーティングオウルが自動判別して、カメラとマイクを向けてくれるソフトです(実際には物理的に動くのではなくソフト的に処理します)。
マイクの機能が優れているので、マイク主体だと思いがちですが、あえて言えばウェブカメラです。
さらに端的に言えば「しゃべっている人をカメラとマイクで追いかける」ハードウェアです。会議などの場合、誰かが話すと、他の人は黙って聞くのが礼儀ですから、普通の会議なら、ほぼ完ぺきに(マイクとカメラを向ける役割が)機能します。

だから、本ハードは主にオフィス用、ビジネスユーザー向けなのですが、家族団らんの時の食卓の真ん中に置いて、それを生配信することなども可能です。

複数の話者が話はじめるとどうなるか?

気になる「動いている話者に自動フォーカスする」という機能ですが、果たして現実的なのかという点が気になりますね。

実のところ、一人が話して、他の人がしっかり聞いて、聞き終えてから他の人が発言するという、礼儀正しい会議に関してはほぼ完ぺきに機能します。

では、礼儀正しくない会議、誰かが話はじめたら、上司が遮って、さらに口喧嘩を始めるようになある意味、灼熱した会議はどうなるのか、気になるところです。
ビジネスユーザーなら、このようなケースは詳細を記録する必要もないので、あまり気になりませんが、YouTubeでネタ配信を考えている人は、この点は注目ポイントではないでしょうか。

まず、複数の発言者が同時に動きをつけて同じ声の大きさで話し続けると、ミーティングオウルは迷います。同時に、このような口論のような会議は、動画としても使えないことが多いといえます。

複数の発言者がほぼ同時ではあるが、会話が応答している場合、例えば、怒鳴りあいの会議、

「オマエ、なんだその言い草は?」
「ウルセェ、上面すんな」
「ナメヤガッテ、クビだクビ」
「ヤメテヤルよ、こんなとこ」
「マアマア、二人とも落ち着いて・・・」

なんてシーンがあった場合、会話が応答しているので、ミーティングオウルは話者をしっかり追いかけてフォーカスしてれます。同時に声と声が被らない限り、管理の精度でAIが働くようです。

ミーティングオウルがギブアップするシーンは、一人が歌を歌い始めて、他者がその歌に合わせて歌い始めるようなケース(声と声が被る)です。
あらかじめ、そのようなことが予想される場合は、初めから複数台カメラを用意・設定した方がいいです。

Meeting Owl(ミーティングオウル)

ミーティングオウルにはOISがついていますが、一見カメラ機能とあわせてOptical Image Stabilizeを意味する光学手ブレ補正機能搭載と思いきや、Owl Intelligence System の意味らしく、360°方向で声や動きを認識する機能のことの様です。
暗い部屋でもISO感度を自動調整し、映像を見やすくしたり、話者が遠い場合は、自動でズーム(スマートズーミング機能)したりする機能のことですね。手振れ補正などありません(普通の会議では必要ありませんね)。

ミーティングオウル置いた机をバタバタたたきながら議論しても、映像がぶれないとかの機能ではないので要注意です。
おそらく、机をたたきながら激しく議論するようなシーンには向かないのかもしれません。

誰にフォーカスするかしないかは、AI次第の様です。フォーカス対象は発言量や声量などを総合評価するらしく、ファームウェア等のバージョンアップで何とでも変化しそうです。

ミーティングオウルを使うと、何がいいか?

Meeting Owl(ミーティングオウル)

従来のカメラ・マイクと違って、ミーティングオウルを使うと何が良くなるかをチェックしてみます。
ただのAIウェブカメラだと思いきや、メリットは沢山あります。

  • 発言者にフォーカスされるので、誰の発言か、どんな表情だったかがわかりやすい
  • 席によって音が小さくなったりしない
  • ハウリングが抑えられる

セッティングは、かつてのラジカセのごとく置きたいところにおいて、USBでPCとつなぐだけです。
USBケーブルに関しては、多少長めのものの方が取り回しが簡単ですが、接続してしまうまえば、あとはスマホアプリでコントロールできてしまいます(スマホとはwi-Fi接続します)。

発言者に素早くフォーカスされるということは、カメラが何回その発言者にフォーカスしたかをカウントしているわけで、発言者数、発言時間の割合などの統計データを後から分析できます。

メーカー発表の納品先を見ると大手の企業が多いですが、小中学校や、専門職法人にも納品があることから、個人レベルでも十分使える、需要があるアイテムです。
プロモーションビデオにあるような、大きな会議を想定しなくても、円卓を囲んだ鼎談(3人の談話)レベルでも強力に機能します。

個人ユーザーとして、ミーティングオウルが使えるシーンは?

  • 家族団らんを、遠くの親に配信する場合
  • オンライン飲み会
  • オンライン人狼ゲーム
  • 複数話者トークをYouTube配信

Meeting Owl(ミーティングオウル)

オンライン飲み会ツールとしても使える感じがします(ただし、テスト環境は小コーヒー飲み会のような緩い環境です)。
遠く離れれば離れるほど、いい感じで複数人と同時に繋がれるツールです。
オンライン人狼ゲームの場合は、話者をミーティングオウルで追い続けるだけだと、他の参加者の怪しいふるまいなどを見逃しますので、話者と他の参加者を俯瞰的に映す複数カメラ体制は、やっぱり必要な気がします。
オンライン人狼ゲームは、使えなくもないですが、このカメラだけだとうまく編集しないと面白い動画にならないかも・・・と思い手ます。

使えない環境をチェック

使えそうで使えないシーンの代表は「ペットの監視」です。
ペット(犬・猫・猿など)が泣きながら動けば、カメラも追従してくれるように想像しますが、そうはなりません。
もともとは会議用のツールとして開発されているので、人間以外の声には反応しないようにチューニングされているからです(今後ファームウェア・アップグレードで何とかなる可能性あり)。

ミーティングオウルのまとめ

普通に遠隔会議で使うだけだと、あまり芸のないミーティングオウルとてう印象を持ちました。
有名 YouTuber が複数集まって何か議論してくれると、ミーティングオウルの機能が活きそうな予感です。
個人レベルでと、家族だんらんを親に届けるなどの意味は大いにありそうです。

また、多くても二人程度の会話や会議なら、たとえYouTubeのネタとしてやるにしても、複数のウェブカメを使う方が安上がりですので、3人以上の会話が常時ある環境でこそ、意味があるツールですね。


ミーティングオウル」の詳細はこちら

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