前モデルを紛失後、再購入するのをためらっていたのですが、CASIO PRO TREK から新型のスマートウォッチが発売されたので辛抱せずに購入しました。カラーは現在3色展開されていて、最近の愛機 Sony α7iii のカラーに揃えてオレンジを選びました。間違って購入しないように念のため注意書ですが、脈拍センサーは搭載されていません。トレーニング管理の目的としては、本機はミスマッチになります。
4. 搭載アプリとPRO TREKとしての機能
Google翻訳とGoogle Map
本体にマイクが搭載されているので、スマホのGoogle翻訳に飛ばして翻訳機能が使えます。デフォルトでアプリが入っているのでついつい使ってしまいますが、性能はそのままGoogle翻訳ですので、スマホを手にもてないような状況では実用性は高いと思います。
やはり、一番使いたいのがマップ表示だろうと思います。MapboxやOpenStreetMapにも対応していますが、一番充実しているGoogle Mapを多用しています。本機でのマップ表示はとても秀逸で、拡大縮小からスクロールまでスラスラ動きます。気に入った場所にマークをつけることができるのは当然として、音声メモをつけることもできます。人の好みにもよると思いますが、音声メモの方がいざという時は使いやすいです。スマホと連携していれば、リアルタイムでGoogle Mapを拾ってくるのですが、この程度の地図活用なら、安物のスマホを一台買ってマップ専用機にした方が使い勝手がよいことも多いわけです。
ところが、本機はGPSウォッチでもありますので、スマホと連携しようがしまいが、正確な位置情報を本機だけで取得できるのが最大の特徴です。マップはダウンロードして本機に保存できるので、地図上(オフラインマップ)で自分の位置が簡単に確認できます。この機能は登山・ハイキングで活用できることはよく知られていますが、諸外国への旅行・出張の際に重宝する機能であることは意外に見落とされています。モバイルルーターやSIMカードが入手できるまでのつかの間、あるいは通信費用を抑えるために、出張先のホテルや空港周辺のマップをダウンロードしておくと、タクシーで間違った場所に連れて行かれるリスクも抑えることができます。
PRO TREKとしての機能
方位や日の出日の入り時刻を、本体センサーとGPSで計測・算出できるわけですが、日の出や日の入りを狙ってカメラ撮影する際は大変便利です。都会で、携帯やスマホが十分に使える時はどうでもいいのですが、諸外国の田舎町や山奥にまで撮影に出かけると、ほぼ十中八九電波が届きません。本機だけで、位置情報(GPS)と方位、傾きがわかるので、撮影ポジションを決めるときは頼りにしています。
マイナスポイント
充電はマグネットで本機と端子を繋げるのですが、このマグネットがクセモノですぐに外れます。前モデルでも同様で、ラフに扱うことになれてしまっている方には神経の使うところです。机に上で充電している際に、何かの拍子に外れてしまい充電されていなかったということがよくあります。私の場合は、マグネットでくっつけて、ゆっくり机に置いてやらないと外れてしまっていることが何度かありました(慣れれば、注意を払うようになるのでミスは減ります)。
充電の問題は気になるところですので、充電中は絶対安静というモットーがない方は、素直に専用充電ホルダー「WSA-H1」を購入した方が賢明です。なぜ、このホルダーを標準添付にしないのか疑問なのですが、実売で2,000円ほど後から出費を余儀なくされるのは気分が悪いです。WSA-H1は前モデルWSD-F20専用ですが、新製品WSD-F30にも使えます(ただ、少しグラつきます)。WSD-F30専用のホルダーが販売されるような噂がありますので、持っていない方は少し様子を見てもよいと思います。このホルダーがあれば、充電しながら本機を操作できるので便利なことは間違いありません。